6トンの黒御影石から彫り出されたゴリラのベンチ。子供たちをすっぽりと抱え込むことができます。
このゴリラのベンチには実はモデルが存在します。それは、「コップを使って水を飲むゴリラ」として福岡市動物園で人気者だったオスのニシローランドゴリラの「ウィリー」です。
ウィリーは中村信喬が10歳の時に福岡市動物園へやってきました。モニュメント彫刻の依頼を受けた際に、子供たちが触れ合って大好きになるようなものを作りたいと考え、自分も子供の頃に大好きだったウィリーをモデルにこの大きな石の彫刻の構想を練ったのです。
ウィリーは残念ながら2011年1月に老衰のため息を引き取りましたが、この彫刻の中にウィリーは宿って子供たちを見守り続けてくれることを願います。この作品は福岡那の津ライオンズクラブより結成30年を記念して2008年3月4日に福岡市動物園に寄贈されました。